「きれい」は、もともと不公平なもの

2011-03-04

私たちは、自分の顔を選んで生まれてくることができません。いいことをしなくても、きれいな顔で生まれてきたために周囲の人から王子様や王女様のようにあつかわれる人もいるし、きれいじゃなく生まれてきたために仲間はずれにされてしまう人もいます。「努力すればむくわれる」という言葉は、人の外観に関してはあてはまりません。「きれい」というのは、もともと不公平なものなのです。だからこそ、外観で人を差別してはいけないのです。私はよく、若い人たちに、「見た目だけで人を評価することが、本当にできる?自分がもっている『きれい』の価値観を、他人に押しつけることが許されるの?みなさん、真剣に考えてください。そして、見た目だけでなく性格や行動も全部ふくめたうえで、他人を評価できる人になってください」と話します。大人になって価値観ができあがる前に、家庭や学校でも、外観について考える場がこれからは必要だと、私は思っています。見た目が人と違っでも「特別な人」じゃない1・顔の大きなあざや、やけどのあとを見たら、おそらくみなさんは、最初はびっくりするでしょう。「あ、見ちゃいけない」と目をそらすかもしれないし、どう接したらいいかわからないかもしれません。大切なのは、その時にまず何を考えるかです。「自分とは違う特別な人」と思うのか。ただ「かわいそう」と同情するだけなのかI。あざややけどのあとがあっても、特別な人ではありません。同情はいりません。本人に悩みがあったら、「どうすればこの人の心が元気になるだろう」と、いっしょに考えればよいのです。私は、みなさんに、そこまで考えられるようになってほしいのです。考えているうちに、「顔って何だろう?きれいって何だろう?見た目さえよければ、それでいいのかな?」と、いっぱい疑問が出てくるはずです。それこそが、あなたの人間としての成長なのです。生まれつきの顔のトラブルや事故による傷あとは、他人事ではありません。もしかしたら突然の事故で、明日、あなたの顔に大きな傷あとが残るかもしれません。決して「自分には関係ない」なんて言えないはずです。

[参考]
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