紙のリサイクル状況

2011-09-30

二〇〇三年、古紙の価格は上昇傾向を見せている。その原因は中国にある。中国経済の急速な発展が紙の需要を生み出し、古紙が日本から中国にどっと流れているのだ。このように、紙のリサイクル状況は、時代時代でかなり異なった様相を示す。振り返って、自治休や市民団体は、なぜリサイクルを盛んにするようになったのだろうか。そのカギはいくつかある。一つ、一九九二年に開催された「地球サミット」で、地球環境を含め、地球には限界があると広く認知されるようになり、資源の枯渇を先送りする道として、リサイクルの重要性か認識されるようになった。「ゴミ捨て場」の不足問題である。最終処分地不足がリサイクルを後押し、このところ自治体にとって、最終処分地の確保は不可能に近くなっている。東京都の場合、二三区の最終処分地は、東京湾の中央防波堤外の埋立地である。ここは最後の処分場といわれ、ほぼ未来永劫、この海面処分場だけに頼ることになりそうだという。多摩地区はさらにきびしい。新しい処分場二ツ塚の多摩地区では反対運動が起こり、一坪連動で登記された土地の名義変更だけでも手数料がかかった。このニツ塚が多摩地区最後の処分場ではないかといわれる。そのため現在埋め立てている焼却灰も、今後はセメントの原料に回さざるをえないだろう。ちなみに、焼却灰から作るセメントは、いわゆる一般廃棄物(家庭やオフィスから出るゴミ)の話だった。ゴミにはそのほか産業廃棄物もあり、処理にかかわる法律も業者も、別の枠組みになっている。