マーシャ・エンジェルは、『ニューイングランド医学会誌』(New England Journal of Medicine)(以下、NEJM)の幹部編集者として、女性として、豊胸材が多くの点で論争の火種を抱えていることに気がついていた。しかし、ゲスラーが豊胸材を禁止する理由を説明する論文をNEJMに提出するまでは、あまり深く考えたことはなかった。彼の論文は重要だったので、私達は喜んで掲載したものの、私はゲスラーのいくつかの論点や彼の決定が引き起こしそうな結果を心配していた。彼は純粋に美容上の理由で豊胸を望む女性を軽蔑しているようだったし、このFDAの決定は多くの女性からは歓迎されたが、私には少し恩着せがましい感じがした。もっと重要なこととして、例えば、すでに豊胸材を体内に入れている100万人以上の女性に、突然の禁止令はどのような印象を与えるだろうか?メーカーが提出した証拠が不十分だったので、単純に禁止令を出したというゲスラーの法律尊重主義を彼女達は理解し、受け入れるだろうか?私は、理解されるとは思わなかった。それよりもっとずっと考えられることは、彼女達は豊胸材が非常に危険なものだという証明として、FDAの禁止令を見なすだろうということだった。
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