われ鍋に綴じ蓋のたとえどおり、相手が不充分だからこそ、「私がいなければ……」という励みになる。だから、衝突のないカップルはいいカップルになれない。相手に何を望むか、そして自分の欠点をどのように補ってくれるかということが、結婚生活では大切なことになる。自分が完全な人間ならば、相手に対してもパーフェクトを望むのもよいだろうが、人間は誰しも不完全なのだから、相手にパーフェクトを望むのはないものねだりになるわけだ。