調査船チャンギ号(三八六・五八トン)は昭和四十九年三月二十三日朝、その錨地のチャンギービーチを離れた。シンガポール島の南西端のジュロン漁港に立ち寄り、給水を受けた後、同日十六時にアマンダン海に向けて出港した。乗組員二十二名、調査員四名(女性一人を含む。)、研修生五名(タイ人三名、フィリピン人二名)の合計三十一名である。めざすアマンダン海は我々が一九七二年以来トロールと立繩釣あるいは海洋観測などで、これまで六回の調査がなされている。この航海の目的はアマンダン海北部の大陸棚でトロール操業による漁場調査と生物調査および海洋観測であった。北部海域に向う五日間近くはタイ西岸沖合のトロール操業が行なわれたり、等距離ごとに海洋観測を行なって北進した。