現在のビームスヘの批判・不満とも受け取れなくもない言葉があちこちちりばめられているが、よく読めば、洋服と接客とビームスが大好きでしかたのないふたりが何度も何度も話し合い、語り明かして、書いては直し、書いては破ったあげく完成させた企画書だったであろうことがよくわかる。店内構成案は、見取り図、床材、什器、フィッティングルームなどディテールに至るまで、ただただひたすらに具体的だ。インテリアデザイナーが関与する余地はほとんどない。おそらく、ビームスの店舗企画担当者も施工の窓口に徹するしかないと苦笑いしたことだろう。現ビームス社長へのプレゼンテーションは、ふたりが扱いたいと考える商材を凝縮したものをリモアのトランクケースに詰め込んで行ったそうだ。企画書もプレゼンテーションもその道のプロが手がけたモノに比べれば、稚拙で経験不足は否めないが、その分、プロでは絶対に書けない、出来ない、ビームス育ちの現場の叩き上げの彼らならではの具体的で、真摯なものとなった。